冬に美味しい真鱈。
その真鱈の子を野菜と煮付けた「たらの子和え」はお正月料理にも作られます。
北海道出身で青森育ち、嫁いだ先は宮城県。
そんな私が各地の美味しい「たらの子和え」を再現してみました。
たらの子和え 宮城県のごぼう
「たらの子和え」と言っても宮城の地元出身の友達には「??・・」。納得してもらえるレシピ名は「真鱈のたら子煮」でした。
メインの野菜はごぼう。ごぼうの旨味でたら子を煮ていきます。義母に教わったレシピをご紹介。
材 料 ・ 調 味 料
生たら子 | 150g |
ごぼう | 300g |
水 | 400㎖ |
茅乃舎だし | 1袋(顆粒だしなら小さじ1弱) |
油 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ3 |
醤油 | 大さじ3 |
酒 | 大さじ3 |
作 り 方
1 | ★400㎖の水でだしを作る。(動画参照) |
2 | ★ごぼうは皮をそぎ、ささがきにしながら10分程水にさらす。 ★アク抜きが終わったらザルにあける。 |
3 | 中火☛鍋に油を入れ、ごぼうを炒める。 ★ごぼうがしんなりしたら、だしを加える。 ★ひと煮立ちしてから、落し蓋をして5分煮る。 |
4 | 中火☛5分煮たら砂糖・醤油・酒を加えて5分煮る。 |
5 | 中火☛たらの子の皮をとって、 ★鍋に加て2~3分煮汁が無くなるまで煮たら出来上がり。 (焦がさないように、確認しながら煮ていきます) |
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たらの子和え 青森県の人参
青森県のたらの子和えの特徴は、何と言っても人参です。色鮮やかで栄養価の高い人参を豊富に使って作ります。人参に含まれるβカロテンは目や皮膚を健康な状態にサポートする食品と言われています。
材 料 ・ 調 味 料
生たら子 | 150g |
人参 | 中1本(150gくらい) |
高野豆腐 | 1枚 |
だし汁 | 200㎖(水+顆粒だし小さじ1弱) |
油 | 大さじ1 |
砂糖・醤油・酒 | 各大さじ1.5 |
作 り 方
1 | ★高野豆腐は、50度程度のぬるま湯に10分浸けて戻す。 ★水の中で両面を押すと水が白く濁るので、3回程繰り返す。 ★両面を押して水分をとったら、千切りにする。 |
2 | ★人参は、皮をむき少し太めの千切りにする。 |
3 | 中火☛鍋に油を入れ、人参を炒める。 ★人参がしんなりしたら、高野豆腐だしを加える。 ★ひと煮立ちしてから、落し蓋をして5分煮る。 |
4 | 中火☛5分煮たら砂糖・醤油・酒を加えて5分煮る。 |
5 | 中火☛たらの子の皮をとって、 ★鍋に加て2~3分煮汁が無くなるまで煮たら出来上がり。 (焦がさないように、確認しながら煮ていきます) |
シンプルに人参と高野豆腐で作りました。実際のご家庭では、ごぼうやこんにゃくも入ります。現在、青森にいる母が電話で、「(地元の)テレビでたらの子和えに、刻み昆布を入れて作っていたよ」と教えてくれました。
たらの子和え北海道のつきこんにゃく
北海道のたら子和えの特徴は、「つきこんにゃく」が必須。各家庭では好みで、人参やごぼう・ネギを入れたりします。実家では、ネギの代わりに玉ねぎを入れ、甘みを出していました。
つきこんにゃくの下処理 こんにゃくに味が浸透する方法
1 | つきこんにゃくをボールに移し、砂糖大さじ1を振りかけて10分おく。 |
2 | 水分が出るのでザルにあけ、水気をきる。 |
3 | 水気をきったら、麺つゆ(2倍濃縮)大さじ1を振りかけ 味をなじませて炒める。 |
つきこんにゃくに、砂糖大さじ1をかけ10分放置する。
10分経つと水分が出るので、ザルにあけ水分をとる。
麺つゆ大さじ1を入れ、全体に絡める。
5分したら、そのまま煮たり炒めて使う。
つきこんにゃく入りたらの子和え
材 料
真鱈の子 | 200g |
つきこんにゃく | 1袋(280g) |
ごぼう | 100g |
人参 | 70g |
玉ねぎ | 1/4個 |
調 味 料
だし汁 | 200g(水+顆粒だし小さじ1/2) |
油 | 大さじ1 |
醤油・みりん・酒 | 各大さじ1 |
砂糖 | 大さじ0.5 |
作 り 方
1 | ★つきこんにゃくは、砂糖大さじ1を振りかけアク抜きする。 ★10分程置いたら水気をきる。 ★麺つゆ大さじ1を振りかけ、5分程おきザルにあける。 |
2 | ★ごぼうは皮をそぎ、ささがきにしながら10分程水にさらす。 ★アク抜きが終わったらザルにあける。 |
3 | ★人参は皮をむき、少し厚め(つきこんにゃくほど)の千切りにする。 |
4 | ★玉ねぎは、皮をむき7~8㎝の千切りにする。 |
5 | ★真鱈の子は、皮をとる。 |
6 | 中火☛フライパンに、つきこんにゃくと野菜を入れ炒める。 ★野菜がしんなりしてきたら、 ★だしを入れひと煮立ちし蓋をして5分煮る。 ★5分煮たら、砂糖・酒・みりん・醤油を入れ、さらに5分煮る。 |
7 | 中火☛たらの子を入れ、混ぜながら更に煮詰めて出来上がり。 |
玉ねぎの甘みがあるので、砂糖は少し控えました。
たらの子和え コラム
真鱈
メスよりオスの方が貴重で、オスは切り身や白子で使われる。
たらの子和えで使うのは、真鱈の子。
助宗たら
身はすり身に使われることが多く
子はタラコに加工される。
実にお恥ずかしい話ですが、私は「真鱈」と「助宗たら」の違いを知らずにいました。
たらの子和えで使われる、たらの子は真鱈の子がほどんどです。
宮城県では、「たらの子和え」という料理名は付けられていないみたい。
料理好きの友達に聞くと「正月料理だよね。特に名前ないと思うよ」とのこと。
義母がよく作っていた料理で、実母のいる青森の実家に帰った時にこの料理を作ったら
北海道出身の母が「あぁ、子和えね」と言っていました。
北海道では一般に、「つきこんにゃく」を入れ作るようです。
「つきこんにゃく」とは
板こんにゃくを、「ところてん突き」という調理器具を使い
突き出したこんにゃくのことです。
たらの子和えに加える具材は、家庭でもそれぞれ違いバラエティーに富んだ料理です。
具材を変えることで、いろんな変化が楽しめます。
魚へんに雪と書いて「鱈」。
冬に出回る真鱈の子で、作ってみて下さいね(^^)